声援を送る
右腕の全く動かない青年がリハビリを受けている。左手で箸を持ち、玉コロを挟んで器に入れる作業である。真剣である。若いし明るいので救われる。頑張れ!。
病院のベットに横になり寝ると、眼の前に大きくデスクトップの画面が現れ、キイボードを操作しようとしてもキイがうまく打てないし、マウスも動かなくて眼が覚める。どの位繰り返したことであろう。パソコン依存中毒症である。
でも触れないでほっておいたら、デスクトップはいつしか現れなくなった。然し簡単な操作も忘れてしまった様に思う。これが脳幹梗塞症なのであろう。
すべてスローに切り替えてやろう。
入院している方はやはり高齢の方が多い。大方見舞いは老婦人である。ぼそぼそと会話が聞こえて来る。齢とった夫婦の会話は中々よいものである。
或る娘さんが東京から見舞いに来られたことがある。部屋に入るなり“お父さぁーん”と叫んで駆け寄った。その一言が全てを語っている。親子ってよいものである。
施設から全財産を携えて入院して来られた身寄りのない老人がいる。介護施設ではないので先行きどうなるのであろう。心配である。
昨年のテーマのひとつに「捨てる」をあげて取り組んだが、初めだけで結果的に木製の本棚や図書が増えて、部屋の一角を占有してしまった。
あの世に行く時は、閻魔大王への僅かな贈り物を持って行くだけで、あとは全て置いて行くのに。何と思い切りの悪いことだろう。
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